2016年度読んだ本ベスト5

 少しでも役に立つような(役に立ててくれる人がいそうな)ベスト記事を書いてみる。

第1位 ジョン・スラデック『ロデリック』
第2位 ハーラン・エリスン『死の鳥』
第3位 J・G・バラード『クラッシュ』
第4位 ジーン・ウルフケルベロス第五の首』
第5位 小林恭二『ゼウスガーデン衰亡史』

以下解説。
 スラデック奇想コレクションの短編集があんまり合わなかったので不安だったが、古本屋で拾った『遊星よりの昆虫軍X』でドハマりして、たまらず『ロデリック』も読んだ。
 ロボットのロデリックくんのビルディングスロマンというのが骨子なんだけど、周りの人たちはみなロデリックのことを人間だと思って扱うし、でもロデリック自身は自分がロボットだということを知ってる。その矛盾がドタバタを引き起こして果ては人とロボットの違いというロボットSFには避けて通れないところに問いを投げかけていたりする。訳の分からなさ(例えば虚航船団の第1章とか、とにかく何かが起こってるんだけど全部は分からなくて、でも面白いというアレ)が面白い一冊。
 エリスンは収録作全てが傑作という訳のわからない代物。
 クラッシュは……イカれ切ってて、でも格好いい。
 ウルフは読書会もした(「アメリカの七夜」)しね。この読書会の下調べで久し振りに英文読んだなあ。向こうにはWolfewiki(http://www.wolfewiki.com/pmwiki/pmwiki.php?n=WolfeWiki.Contents)なんてものがあるんですよ。

 小林恭二はS先輩におすすめされて読んだのだけど、この間冬コミで某先輩とこの話になった時、S先輩におすすめしたのはその先輩だったということが分かったりもした。伴名練「ゼロ年代の臨界点」みたいな話。

 漫画だと、つばな『第七女子会彷徨』完結がめでたい。ばりばりのハードSFは敬遠しがちで、日常のなかに潜むセンス・オブ・ワンダーとかが好みな人には読んで欲しい。

 来年はどうなるんだろう。大体自分の好みが分かってきたような、そうでないような。とりあえずバイト探したいなあ。

 

 

 

クラッシュ (創元SF文庫)

クラッシュ (創元SF文庫)

 

 

ケルベロス第五の首 (未来の文学)

ケルベロス第五の首 (未来の文学)

 

 

ゼウスガーデン衰亡史 (ハルキ文庫)

ゼウスガーデン衰亡史 (ハルキ文庫)